とくし丸

販売パートナー紹介

日々の現場で、販売パートナーとして活躍するみなさんの声をご紹介します。年齢も性別も、これまでの人生経験も様々な販売パートナーさんたちですが、それぞれのスタイルで活躍している様子をぜひご覧ください。

石川明生さん

所属スーパー:丸正総本店
訪問エリア:東京都新宿区
開業時期:2020年5月1日
前職:観光協会
とくし丸を知ったきっかけ:店内ポスター


「都会を走るとくし丸」

Q なぜ開業しようと思ったのですか?

もともと接客業の仕事をしていて、もう一回やりたいなと思ったからです。接客業というとコンビニや飲食店もあると思いますが、とくし丸との大きな違いは「1日に接客する人数が限られている」点にあります。

前職はイベントで一日に1,000人ぐらいの方の相手をしていましたが、そういうのではなくもっと小さい規模でその分一人一人のお客様とより近い距離感で接したいと思いました。今も昔も「人を喜ばせたい」という点では変わらないですが、今回はもう少しこじんまりとした規模感で深い関係性が作れそうなのが魅力だと思ってとくし丸の開業を決意しました。
開業前は移動スーパーは過疎地や地方のイメージが強かったので、「都内でも活躍しているんだ!」というのが第一印象でした。始める前は不安というよりかは、やりたい接客業のイメージと合致している仕事だと感じて、早く始めたいというワクワク感の方が強かったです。

Q とくし丸で働くうえでの魅力は、何ですか?

私とお客様、お互い知った中で販売ができるというのは大きいポイントです。よく「見守り隊」といってこっちがおばあちゃんを見守っていると言われていますが、おばあちゃんから「アンタ調子悪いんじゃないの?」と元気がないとき逆に励まされたり気遣ったりしてもらえる、そんなお互い人間同士の付き合い方ができることが魅力です。

あとは自由に働ける点も魅力です。研修時にはスーパーの担当者から一通りのやり方を見せてもらいますが、あとは自由にやってくださいね、というような感じでした。とくし丸は個人事業主なので自分のやりやすいように変えていけることに魅力を感じます。
それこそ普通の会社ですと「これだけ売らなきゃダメ!」というようなノルマや縛りがありますが、とくし丸では自由に働くことができる代わりに、自分の裁量が試されます。自分の頑張りによって収入が大きく変わってくるので、甘えちゃうと全然ダメでサボった分だけ売上に反映されますし、その逆に頑張ったら頑張った分だけ自分の収入が上がる点も魅力だと感じてます。

Q 都心にも需要はあるのでしょうか?

こんな大都会でどれくらい需要があるのか、自分も最初は半信半疑でした。でも今は、お困り度合いや環境の違いはあれど、このビジネスは都心エリアでも成り立つと実感しています。例えば、都心だと歩いて10分圏内にコンビニやスーパーがありますが、膝が悪くてそこまでいくことが大変だという方もいますし、重たい荷物を抱えて交通量の多い複数車線の道路を、1度の信号で渡り切れないという切実な声も聞きました。地方ではそもそもスーパーが減って困っているケースもあると聞きますが、都心部であっても取り残されているお困りの方がたくさんいらっしゃるので、とても需要があると感じています。中には、エレベーターのない団地の5階に住んでいて足腰が悪く降りてこられない方に、「注文受けて宅配」という形で販売しているお客様もいます。

Q 働いているときのやりがいは何ですか?

私がおばあちゃんへ勧めた商品が「美味しかった」と言われたり、それをまた買ってくれたりすると嬉しいです。お客様の多くがおばあちゃん(女性)ということもあり、皆さん新しいものや流行りには今も変わらずアンテナを立ててらっしゃるので、私が商品のお勧めをすると興味を持ってくれます。
自分が売ったものが「美味しかった」と直接言われることがやりがいに繋がります。
この仕事に慣れるまでの1年間ぐらいはとても大変でしたが、それ以上に楽しさがあります。今となっては時間を忘れてしまうくらい楽しさがあり、仕事という考えでは働いていません。それほどこのとくし丸という仕事は楽しいと感じています。

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相澤沙織さん

所属スーパー:ヤマザワ中田店
訪問エリア:宮城県仙台市
開業時期:2024年2月1日
前職:ファイナンシャルプランナー
とくし丸を知ったきっかけ:テレビ


「ビジネスの力で
地域の課題解決を」

Q とくし丸を知ったきっかけを教えてください

とくし丸を知ったきっかけはテレビで特集されているのを見たことです。
テレビで観た販売員とお客さんのふれあいやコミュニケーションを取りながら販売しているのが、お客さんだけでなく販売員の方も生き生きとしていたことが印象強く、その光景が忘れられませんでした。

他社の移動スーパーも調べましたが、とくし丸は全国で1,100台以上稼働している点でナンバーワンの実績があることや販売パートナーの方の年収を見て1番魅力的だと思いました。目に見える実績があることでとても安心感があり、開業するならとくし丸と決めていました。顧客としている相手が高齢者であり、今後も高齢者が増加していくことがデータとしても出ているので移動スーパーという事業はますます伸びていくだろうと考え、ビジネスの力で買い物難民を救える、素敵なサービスだと思いました。
興味を持ってからはYoutubeで動画や、実際に働いている販売パートナーの方が著者である本※を読んでいました。著書では、開業から9年目の販売パートナーとしてご活躍されている方が書いているので、1日の業務内容だけでなく働く上で大変なこと、その一方で働いていて楽しい事ややりがいも書いてあり、実際に働いてみての生の声を聞くことにより深く知ることができました。働くイメージを具体的に沸かすことができ、開業に向けて後押しになる本でした。

※水口美穂 「ねてもさめても とくし丸 移動スーパーここにあり」 西日本出版社(2017年)

Q 開業しようと思ったきっかけを教えてください

自分を育ててくれた地域にどんな形で恩返しができるかな、と考えたときに「とくし丸」というビジネスの力で地域の課題解決をしていこうと決めたことがきっかけです。
私が今走っている宮城県仙台市には小学校の頃から住んでいますが、その頃から20年30年とかけて地域全体の高齢化が進んでいるのを目の当たりにしてきました。高齢化が進むにつれて自分の家の周りを見渡したときに、足が痛く買い物へ行く事が難しい方や、免許を返納してスーパーへ行く手段がなく、スーパーへタクシーに乗って行く方が増えていくのを間近で見てきました。
また昔は近くの地元商店に電話し、自宅まで配達してもらっている人もいましたが、その商店が廃業してしまって買い物をする手段がなくなって困っている方もいました。
お困りの方はその人自身の理由だけでなく、地域の過疎化により商店が廃業したことで買い物の手段がなくなってしまった方もいます。買い物にお困りの方が近所だけでもこれだけの数がいらっしゃるので、地域全体だと相当の数の人が困っているのではないかと思いました。
こういった買い物難民を近くで見ていたからこそ、自分を育ててくれた地域に貢献し、恩返しをしたいと思いました。そして買い物というエンターテイメントで地域の皆さまを笑顔にしていきたいと思い開業を決意しました。

Q 実際に走ってみての感想を教えてください

とくし丸の強味でもある、軽トラックだからこそお困りの方のところへ毛細血管のように住宅地へ入り込み、販売ができることを実感しています。他の移動スーパーですと公園や住宅地の広場などどこか場所を決めて販売している企業もありますが、そうしてしまうと歩けずそこまで行くことができない方もいます。とくし丸はお困りの方の元へ狭い住宅街でも自宅前まで入り込めて、買い物をする機会を提供できる点に改めて気づかされました。
販売をしに行くと、お客さんはみんな待ってくれていて、1日に何回も「本当に助かる」「またきてね」「いつもありがとう」とダイレクトに言われてとてもやりがいを感じています。これからも街の毛細血管の役割として、販売する機会を皆さまに提供していきたいと思います。
また実際に働いてみて私の場合、体力面で想像以上に心配する必要がなかったです。開業前は、慣れない仕事の上に分刻みのスケジュールや車両の荷物の上げ下げで体力が持つか少し不安でした。元々体力がある方でしたので自信はありましたが、開業してからはお客さんとの会話が楽しくあっという間に1日の時間が過ぎています。逆に朝の9時から夜の6時まで1つのビルの中でずっと机に座っている事務仕事の方が向いていないと思っていたので、今の仕事は自分の働き方に合っていると思いました。

Q 前職ととくし丸の違いや
変わったことを教えてください

前職ではファイナンシャルプランナーとして働いていました。毎月の営業成績が棒グラフで張り出されたり、基準を達成した人、していない人でカテゴリー別に分けられたりして目に見える形で、他人と比較されることや日々のノルマにストレスを抱えていました。
とくし丸ではこのような比べられるストレスから解放され、個人事業主として自分らしく働けることが魅力だと感じています。自分自身との戦いにはなりますが1人ぼっちというイメージではなく、本部・スーパー・販売パートナーの三者で成り立つビジネスであるため、開業前から日々の販売までスーパーの担当者や本部からのサポートもあり心強いです。

一方で前職で魅力だと感じていたことは給与形態が「完全歩合制」だったことです。頑張ったら頑張った分だけ収入として自分に返ってくることが魅力でした。そこは今とくし丸を開業してからも変わっていません。個人事業主として売った分だけ、頑張った分だけ収入にしっかり反映されます。売上が思うように上がらない日があると不安になったり大変だと感じたりしていますが、お客さんとコミュニケーションを取って数字を作っていくことはこれまでしてきたので、その経験を活かして売上を上げられるよう日々工夫しています。
今は地域の課題をビジネスの力で解決する、とくし丸で働くことにとても魅力を感じています。

相澤さんの記事
朝日新聞デジタル 2024.2.2
https://www.asahi.com/articles/ASS217RPLS1ZUNHB00F.html

Khb東日本放送 2024.2.1
https://www.khb-tv.co.jp/news/15142804

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砂村幸一さん


所属スーパー:東武ストア蓮田マイン店
訪問エリア:埼玉県蓮田市
開業時期:2023年11月28日
前職:サラリーマン(営業)
とくし丸を知ったきっかけ:テレビ


「自分らしく働く」

Q 開業するにあたって不安なことはなかったですか?

開業前、当時の私は無職でした。開業資金はリースを選択しようと思っていたのですが、無職で収入0だったので審査が通るかとても不安でした。ただ、バックボーンに東武ストアさんがいたことによって審査も通り、無事開業することができました。

今はリースを選択したことによって支出が一定だということもあり経費管理が楽になるという点と、車両のメンテナンスもついてくるので安心・安全な車両管理ができるメリットがあると感じています。月々の支払いは大きいですが完全に無理な数字ではなかったです。確定申告もこれまでやったことがなく不安でしたがソフトを使ってやってみると簡単にでき、今では自分で行っています。

また私は収入の面でとても不安でした。個人事業主なので自分に何かあった時には収入がなくなってしまいます。体調を崩してしまうと営業が停止し、その分直接収入にも響いてきます。また自分自身の問題だけではなく、買い物の手段の提供というお客様のライフラインを直接担っているので自分自身の体調には気を付けるようにしています。でも今はそれをプラスに捉え、体調の面も含め自分の仕事に責任感を持って働くようにしています。

Q とくし丸で働く上で
どんなことに気を付けていますか?

私は一緒に働く仲間との関係性を大切にしています。販売パートナーは個人事業主ではありますが、日々の営業の中で一緒に働く仲間、例えばスーパーの担当者やスーパーの各部門の方、スーパーに出入りする他の配送業者の方との関係性を大切にしています。
具体的には、ちゃんと相手と目を合わせて挨拶をしたり、ベースピッキング※や返品作業をやってもらって当たり前と思わずに、毎回必ずしっかりお礼を伝えるなどしています。基本的には1人で業務を進めていく仕事ではありますが、日々サポートしていただき周りの力も借りて働いているので、円滑に業務を進めていく上ではとても大切なことだと感じています。良い関係性を築くことによって「お客さんの名前だけじゃなくて誕生日とか結婚記念日も覚えてプリンとかちょっとしたプレゼントと一緒にお祝いしてあげると喜ぶよ!」などと売上を上げるためのコツを教えてもらったり、営業前に会話したりして1日の良いスタートが切れています。朝たまにスーパーの担当者がいらっしゃると話が盛り上がって止まらなくなって遅れそうになる日もありますが…(笑)それくらい楽しいです。簡単なことではありますが、一緒に働く仲間との関係性を大切にすることによっていつかはそれが自分に返ってくると考えています。

Q とくし丸で働いてみての感想を教えてください

私は30年以上勤めていた会社を辞め心機一転、新たなとくし丸を開業しました。今は会社の指示で動くのではなく、自分で考えや自分の意思で働くことができるため、個人事業主であることが逆に良かったです。例えば、どうしたら売上を上げることができるのか自分で考え、実行することができるのです。お客様が商品を見やすく選びやすく手に取りやすいように車両のレイアウトや棚を変更したり、接客の方法も自己流にしてみたりしています。思ったように売れるとやっぱり嬉しいですし、思ったような結果にならなかったときにはまた考え、それを実行に移しています。今は自分の意思で動き、実行していけることができる、そんな個人事業主として働くことが魅力的だと感じています。

Q 砂村さん流の商売のコツを教えてください

私は週に2回お買い物をすることが楽しみなお客様の期待を裏切らないために、商品内容を飽きさせないようにしています。お客様の喜ぶ顔を思い浮かべながら商品選びをし、新しい物・いつもと違う商品を持って行っていくことを心がけています。中には80代になっても自宅にあるお肉や野菜を使って料理をしているお客様もいらっしゃって、「これを持って行くと喜ぶんじゃないか?」と思って積んだ商品を実際購入してもらうと、とても嬉しいです。
お客さんが「これが好き!」と言われ好みを知っていくことは重要ですが、何回かすると飽きてしまって買わなくなってしまいます。お客さんを飽きさせないために商品を替えることが重要だと感じています。

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菊田敏雄さん

福島県(いちい)

Q この仕事で大事にしていることは?

お客さんから感謝され喜ばれる仕事だと、日々感じています。ですので、ひとりでも多くの方と出会って、目の前のお客さんに喜ばれる仕事をやっていきたいなと思います。

例えば、お客さんの中に血圧が高めの方がいて、「ちょっと塩辛い魚が食べたいの」と言われたときも、相手の健康面を考えながら、できるだけ血圧に影響がないような商品選びを意識してアドバイスしています。あるお客さんには、「私、とくし丸さんが来ないと生きていけないの」と言われ、本当に胸がギュッとなって、なんとも言えない気持ちになりました。このような方のためにもこれからも長く続けていきたいですし、お客さんにも少しでも長生きしていただいて、美味しいものを届けていきたいと思っています。

Q お客さんとのエピソードを教えてください。

一人暮らしのお客さんから「昨日あたりから歯が痛くなってきたんだけど、歯医者に行かないとダメかね?」という会話があり、試しに自分も長年愛用している薬用の歯磨き粉を紹介してみました。次の訪問のときに歯の調子を尋ねると、「いや~とてもよかった!おかげで歯医者に行かなくて済みましたよ♪」と満面の笑みで喜んでくれました。大事に至らず良かったです。

Q 見守りに関する事例があれば教えてください。

ある日、お客さんのところに訪問すると、窓のカーテンが空いていたので、いつものように音楽かけながら準備していたんですがお客さんが出てきません。ピンポンを押しても反応がなく、玄関を開けて何度か呼びかけていると、近所の方が「私も様子がおかしいと思ってとくし丸さんがくるのを待ってたの」と駆けつけてくれました。自分が玄関で待機し、近所の方が家の中を確認するとトイレでぐったり倒れていたため、救急車をすぐに呼んで搬送してもらいました。今では退院されて、通常通りお買い物をしていただいております。お客さんには「あの時は本当に助けてもらいました」と感謝の言葉をいただきました。

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山岸美香さん

埼玉県(矢尾百貨店)

Q 開業までの経緯は?

当時、電力会社の検針員の仕事をしていましたが、その仕事が2020年に全面廃止になることを知らされ、母子家庭で仕事がなくなるのでどうしようと思い悩んでいた時に、たまたまテレビをつけたら…

「ガイアの夜明け」でとくし丸の特集が流れていました。その後も立て続けにとくし丸の番組を2回ほど見て不思議な縁を感じ、貯金も少しあったためHPからメールで問い合わせをしました。問合せをして、埼玉では現在募集していないと返答をもらった3時間後、とくし丸の住友さんから提携スーパーが決まり、販売パートナーを募集することになったとの電話を受け、家族と相談後、開業を決断しました。実家の家族にはびっくりされましたが、息子と以前から「とくし丸っていいよね」という話をしており、「売上が伸びなくて今より貧しい生活になるかもしれない」と相談したところ「それでも良いから挑戦した方がいい」と背中を押してもらいました。

Q 販売パートナーという仕事のやりがいは?

まず、お客さんにご安心いただけるよう、第一印象を良くして、どんな時も笑顔でお声掛けするよう心がけています。やりがいは、いつも「ありがとう」と言ってもらえる仕事だということです。販売にいくと「山岸さんが来るのを待ってたんだよ」と声をかけてもらえて、なかなかそんなことを言ってもらえる仕事はないと感じています。おばあちゃんたちから可愛がられ、押し売りすることもなく、ノルマもなく、本当に毎日楽しく働いています。

収入に関しては、さすがに開業当初は前職の方がよかったですが、今は必要経費を引いてもとくし丸の方がいいです。昨年のお正月の時期は1日に20万円売り上げたこともありました。お客さんから、個別に注文を沢山いただけて、もちろん準備は大変でしたが嬉しかったですね。

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福島慎太郎さん

広島県(Aコープ西日本)

Q 販売パートナーという仕事のやりがいは?

お客さん一人一人に会って、喜んでくださる笑顔に直接触れられるのがやりがいになりますね。皆さんの助けになれている、と実感できる。また、一対一だけでなく、お客さん同士が…

自然に触れ合う憩いの場を作れている、というのもあります。一部の方には、自分の仕事が、生活を支える役割になっているんだなと思います。大げさかもしれませんが、本当の意味での働きがい、生きがいを感じます。前職の百貨店勤務時代から大事にしている「お客様第一」の姿勢は、今も自分の中で大切にしています。小さな話では、自分でチョイスした品物がお客様の欲しい商品だったときは嬉しいです。

Q この仕事の大変なところは?

大雨の中での販売は気持ちも体も正直凹みます。ただそんな中でも、楽しみにしてくれている方がいるので“弱音は吐けない”とモチベーションを下げずに営業しています。もちろん「安全第一」ですから、警報が出て、いよいよ危険な場合は「お休み」させてもらう場合もあります。でもそんな時も、お客さんに電話でその旨お伝えし、了解を得るようにしています。

Q お客さんとのエピソードを教えてください。

とくし丸ではもちろん旬の野菜をいっぱい売りに行っていますが、逆にお客さんからいただくことも多いんです。自宅の冷蔵庫は常時野菜でいっぱいです。(笑)お客さんの作った野菜を、頼まれて他のお客さんに持っていくなんてこともありました。

失敗談としては、扉を支えるバーの油圧ポンプが壊れてしまい、モップの柄で支えて営業した時期があったんですが、お客様との話の種にもなり盛り上がりました。

Q これから開業を考えている人たちに向けて

ベテランでもないので大きいことは言えませんが、“自分で決断したこと”というのは大きいです。誰でもネガティブになることはありますが、弱音を吐きそうなときも、この決断がいつも心の支えになっています。例えば、売り上げが悪いときは、売れないのはお客さんが欲しいものを欲しいタイミングや値段で持って行けてないから、というように理由を冷静に分析し、前向きに考えるようにしています。

働き方に関しては、組織の中でなく、“チームワークの中で仕事をしている”ので不満や愚痴などは出てきません。チームメイトであるスーパーのスタッフさんたちは売れ筋とかおすすめ品をすごく教えてくれて、とても協力的ですし応援してくれています。もちろん、この仕事にやらされ感は一切ないですね。

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神崎由美さん

香川県(キョーエイ)

Q とくし丸で開業を決めた理由は?

まずは、経済的に自立したいという考えがあり(個人事業主としての)独立を考えていた際に、興味を持ったのがとくし丸でした。実際にとくし丸での開業を決意した決め手は、すでに活躍していた…

先輩の販売パートナーさんへの同乗体験です。開業の検討段階で、女性の若い販売パートナーさんの現場に同行させてもらったのですが、どの訪問先でも(とくし丸を)お客さんが楽しそうに待っている姿を見て、本当に素晴らしい仕事だと感じました。その日は真冬の寒い日にもかかわらず、あるお客さんの駐車場に入っていった時に、すでに縁側に出て笑顔で待ってくれているお客さんの姿がとても印象的でしたね。

また、最初はけっこうハードで男性向きの仕事だという印象がありましたが、若い女性も活躍されており、自分にもできるんだという自信につながりました。

Q お客さんとのエピソードを教えてください。

自分の仕事を理解してもらうために、小学4年生の娘を隣に乗せていったことがあるんです。そしたら、おばあちゃんたちが娘を可愛がってくれてお菓子などいただいて。中には、何度も手作りのお菓子を作って私に持たせてくれる方もいました。後日、小4の娘がお礼の手紙を書いたんです。

「〇〇さん、いつもお菓子ありがとう。〇〇さんのお菓子をもらうとすごく元気が出る。またとくし丸で会おうね」という3行の簡単な内容だったのですが、お客さんに渡すと、お手紙をもらうこと自体が久しぶりだったとのことで、とても喜んでくれたんです。お客さんが自分の子供との交流を楽しんでくれたのが嬉しかったですね。

また、私の仕事内容を知ったことで、娘の態度が変わってきたんです。自ら手伝いをするようになったり、「仕事って大変だけど面白いんだね」などと言ってくれたりします。

Q 販売パートナーという仕事のやりがいは?

収入に関しては、前職のカフェのパートのときに比べ開業10ヶ月現在で3~4倍になりました。何より、お客さんが自分のことを待っていてくれて、喜んでもらえる上に、それが自分の収入にも繋がることにやりがいを感じます。お客さんにはよく、「あなたが来てくれて本当に助かるわ、逆にあなたが病気になったら本当に困るからね」と言われるので、自分自身の存在価値を認識できる喜びとともに、身体と車両のメンテナンスはとても大事にするようになりましたよ。

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永野守さん

福岡県(アスタラビスタ)

Q 開業を決めた理由は?

とくし丸が「カンブリア宮殿」で取り上げられていたのを見て、直感的に“早い者勝ちだ!”と思いましたね。その日の夜にはとくし丸本部に問い合わせをしました。

もともと個人事業主としての独立は希望していたし、(テレビで事業内容を知り)とくし丸の事業は世の中のためになる仕事だと感じました。タイミングとしては当時62歳だったこともあり、今しかない!と開業を決めました。ところが、家族へ相談すると奥さんに「なんで?」と言われたんです。再雇用で仕事も続けていたので、独立するということへの不安もあったのだと思います。なので、いろいろ説得するための材料を準備して、最終的には納得してもらいました。

Q この仕事の大変なところは?

1日の稼働時間も長く、やはり体力的にはけっこうきついです。今は週6日稼働しているので、もし体に何か異常があっても、なかなか病院に行く時間も取りにくいですね。お客さんに迷惑をかけず長く続けていくためにも、今後は月に2回くらい週休2日にするなども検討していきたいです。

あと、個人的に苦労したのは商品知識が一切なかったことです。以前は全く違う業界にいたので、まずは商品を知るところからでしたね。開業前に3週間ほど拠点店舗で品出しなどの研修をさせてもらい、商品のことを知れたのはとてもよかったです。販売に行き始めてからは、おばあちゃんのリクエストを都度メモするようにして、次回必ず持っていくようにしました。

Q 永野さんが考える、この仕事に向いている人物像は?

人物像とまではなかなか言えないですけど、私自身はこの歳(62歳)で販売パートナーの仕事を始めてよかったと思っています。とくし丸のお客さんは、ちょうど自分の親と世代が同じ方が多く、どうしても重なりますね。親の話をすることで、共通の話題ができてお客さんに寄り添えます。また、私が販売しているエリアは坂が多いので、荷物を運んであげたりというのもよくありますが、ちょっとした気遣いは大事ですよね。

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販売パートナー金本さんの奥さん

徳島県(キョーエイ)

Q 開業前に心配したこと、不安だったこと

車両の購入費を準備できるかどうか不安でした。公庫・銀行からの借入も検討しましたが、幸いにも前職の退職金でまかなうことができました。また、(引継ぎ開業だったため)いつ開業ができるかがまだ不明だった頃は、前職をタイミングよく退職できるのかも心配していましたが、夫が会社と相談の上で理解してもらえたようです。

金本さん家族写真
金本さん家族写真2

Q ご家族が販売パートナーとして開業してよかったこと・大変なこと

我が家は共働きで、夫の前職は土日や夜も勤務が必要なサービス業だったため、家族揃って過ごす時間が取れない事や、運動会などの子どもの行事に夫が参加できないことが多いのが悩みでした。個人事業主である「とくし丸」の仕事を始めたことで、家族との生活リズムが合うようになったことや、休日を自分で設定できるなど子どもの行事に参加しやすくなった事が一番のメリットでした。

収入面での心配も今のところありません。夫の年収としては、サラリーマン時代より上がっていますし、自分の頑張り次第で収入が上がることがモチベーションになっているようです。実際、開業以来、月収は徐々に増えています。サラリーマンから個人事業主に変わることで、税金や保険関係で変わることが多いですが、とくし丸本部やTサポート(SM本部)さん、他の販売パートナー仲間からアドバイスをしてもらえることもあり、安心できました。

買い物難民の方のお役に立つという、社会貢献度の非常に高い仕事であり、子どもや両親たちも、今の仕事を誇りに思っています。お客様からも感謝していただくことが多いため、夫も気持ちよく仕事をさせてもらっています。(余談ですが、お客様からうちの子どもに手づくりのオモチャをいただいたり、野菜などのおすそ分けをいただいたりと・・・家族ぐるみでお付き合いをさせていただいてる方もおり、まるで親戚が増えたかのような気持ちになっています)

夫は今まで家で料理をすることはほとんどなく、例えば調味料の“みりん”も知らないような人でした。しかし、「とくし丸」の仕事を通じで、ベテラン主婦のお客様たちと食材や日用品の会話をする事が増え、献立作りなどに興味を持ってくれるようになりました。今では、作りたいメニューを伝えておくと必要な食材・調味料を一式買っておいてくれたり、お客様との会話で挙がった旬の果物などを子どもに食べさせてくれたりと、予想外に助かることが増えました。

大変なこととしては、代わりのきかない個人事業主のため、健康管理に関してはいっそう気を遣っています。あとは、サラリーマン時代にはあった保障や退職金がなくなるので、自分たちで対策をしておく必要もありますね。

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佐藤宏さん東京都(ベニースーパー)

Q 自分らしい働き方とは?

幼い頃から人と触れ合うことが好きだったので、前職はファミリーレストランに就職しました。仕事を始めて間もない頃は、クリスマスに赤いテーブルクロスを引いて演出をしたり…

バースデイサービスを企画したりと楽しく働いていました。でも管理職になるにつれ、売上を増やすための数字に追われるし、度重なる転勤により親しい友人もできず……。そんな状況の中で(自分の生活に)人生の虚しさを覚え、悩んでいた矢先にとくし丸と出会いました。とくし丸を始めてからは、仕事のペースや休みを自分で決められるので、ストレスもなく満足しています。例えば、朝の商品の積み込みは大変なんですが、「あのおばあちゃんにどうかな?」などと、買っていただけそうなお客さんを想像しながら作業すると、楽しい仕事になってきます。収入に関しては、前職の1.8倍ほどに増えました。

Q お客さんとのエピソードを教えてくだい。

敗談なんですけど、急な坂道でメロン2個とスイカを落として傷つけてしまったことがあります。でもその後自分でそれらを買取り、お客さんに試食をしてもらって、次回の売上に繋げることができました。

他には、80~90代のお客さんが多く、長生きされているのに、まだまだ食べたことのないものがたくさんあることを販売する中で知りびっくりしました。そこで、珍しい果物を紹介したり、お客さんの好みをしっかり覚えてそれをとくし丸に並べてみたり。とにかく、お客さんが新しい美味しさに出会えるよう日々工夫しています。

Q 見守りに関する事例があれば教えてください。

昨年7月頃、いつものお客さんのお宅に訪問したら、ベランダで動けなくなっているおばあちゃんを発見しました。暑い時期で熱中症の心配があると思い、すぐに地域包括支援センターに電話をして対応してもらい、事なきを得ました。その後おばあちゃんの娘さんからお礼のお電話までいただき、とてもありがたかったです。

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堀内 達朗さん 1971年生まれ(2018年9月開業)茨城県稲敷市 セイミヤ

前職: ハンバーガーチェーンの店舗運営や本部スタッフ

過疎化が進む地元に20年ぶりにUターン開業、その結果ははたして?

ハンバーガーチェーンで店舗、本部と20年以上勤務してきた堀内さん、ある事情で茨城県稲敷市の実家にUターンすることに。しかし、20数年振りに戻った地元では想像を超える過疎化が進んでいました。きっかけは母親がスーパーの店頭で見つけてきた1枚のポスター。
「こんなにも買物に困っている人がいるのに商売が成り立たないはずはない」との確信で一念発起して開業へ。万全な準備と周囲の応援もあって、開業から半年で全国のとくし丸の中でもトップ級の売上に。開業から8ヶ月経過した堀内さんの心のうちは?

 

 

販売パートナーの仕事についての質問、応募は3つの方法があります。どんな疑問でも気軽にお問い合わせください。

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